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沖縄歴史観光

識名園の楽しみ方PARTⅡ

 

建物の秘密

再度確認識名園の三つの見どころ。

①サクラや梅などの四季の花木と沖縄ではあまり見られない柳などが植えられています。(植物)

②御殿・うどぅんの使い分け

③風景の変化

さて、バナナ園(植物園)を後に順路の通りに行くと、三つ目の見どころ、風景の変化が見られます。

そしていよいよ御殿へと入ってみましょう。この道を出ると明るくなり、赤瓦の立派な建物「御殿」へと向かいます。

御殿・うどぅんの使いわけ

御殿とは国王の一族の屋敷のことです。

床が高くなっていますが、これは別に敷居が高いわけでなく、床の風通しをよくするためなんですよ。

それと木の柱はチャーギ(イヌマキ)を使っています。高貴な方専用の門です。

軒下が少し飛び出ているのは「雨を中に入れないため」と「強い日差しを家に入れないため」で「雨端・アマハジ」と呼ばれています。沖縄の民家に使われる建築方法です。

総面積は約159坪で、冊封使を迎えた一番座、それに連なる二番座、三番座、台所、茶の間、前の二番座など、15も部屋がありました。

お客様をおもてなしした一番座~三番座

 

廊下を進むと畳のしかれた広い部屋にでます。冊封使の接待をした一番座~三番座。

ここで御料理16皿と御椀が出されました。最初の御椀が出されるころに歌三線が始まったそうです。

 

 

 

一番座の角を曲がる外側に梅の木があります。植物もたくさん植えられているのも識名園の楽しみの一つですね。

梅の歌を一つ(ここでよまれた歌ではありませんがせっかくだから)

「梅のにほいしほらしや い語らひもあかぬ 寄らて眺めゆる 花の木陰」

ウミヌニュイシュラシャ イカタレンアカン ユラティナガミユル ハナヌクカジ

(梅の木陰で集まって花を眺めていると香りもすばらしく語り合いも尽きず楽しい)

お着換えの場所 裏座

梅の花を見て、裏座へと来ます。

ここには国王の着物をかけてあったり、小便筒・フン箱(つまり簡易トイレ)があったんですね。

国王は食事をするときや用を足すときも着替えていたそうです。

食事の準備も大変 御茶湯酒羹所~台所

裏座から先へ進むと突き当りに「御茶湯酒羹所・おちゃゆさけあつものどころ」があります。

冷めた汁などを温めなおす所です。国王にだす食事は3回の検査を経ていたので、冷めていたんですね。

そこでここで暖めなおしたわけです。

奥へ進むと台所(グデージュ)があります。

そこにはとても大きなまな板がありますよ。一度に大勢の食事を作ったんでしょうね。

こんな大きなもの持てませんから、その場で洗って汚れは下の水ために流れ込むようになっていたそうです。

まな板の周りの板を外して洗うと外に汚れが流れ出るシステムだったようです。

 

大勢の食事を作るため、かまども数が多いですね。

 御茶を差し上げた前の一番座

台所から角を曲がる入り口の近くに前の一番座があります。

冊封使たちはここで御茶を召し上がってから園の散歩に出かけたんですね。

さてこれで一般的な順路は終了後は駕籠をおいていた場所と番屋を通り、順路を経て外へ出ます。

途中「リュウガン」や「シークヮーサー」の木もあります。王様も召し上がっていたのかな?

 

 裏識名園~見たことのない識名園~

通常のコースはここまで。でも順路の反対側に進むと違う識名園の顔がみれますよ。

識名園散歩終了

最後に門を表からみた写真!

いかがでしたかね?王様にまつわる話はおいおい歴史のページで!

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