目次
最初の王は長生き!
天帝の子供が沖縄の島に降りて来て長男が初の国王になったと歴史書は伝えています。
これを「天孫氏」といって25代18,000年続いたそうです。
大里天孫氏の墓(南城市大里西原)
一人当たり平均で一人720歳、さすが天帝の子孫長生きですね。
というわけで、これは伝説にすぎないと判断できます。では最初の国王はというと、
「舜天王・しゅんてんおう」ということです。
この国王に関するエピソードを二部に渡ってお届けしましょうか。
舜天王イメージ画
舜天王の墓と伝わるナスの御嶽(北中城村仲順)
琉球に来た日本史上有名な人物とは?
1192年源頼朝が鎌倉幕府を開きます。その頼朝は平氏との戦に敗れました。
この為朝の叔父にあたるのが弓の名手「源為朝・みなもとためとも」
源為朝は鎌倉幕府を開いた源頼朝の叔父で1176年天皇と上皇の争いの戦、「保元の乱」に敗れ、伊豆大島に流されます。
史実では再起をはかり伊豆大島を支配したので、征伐され自害したことになっています。
なぜ運天港というのか?為朝伝説PARTⅠ
琉球の歴史書ではこうです。為朝は伊豆大島を脱出し、京都へ向かう途中に嵐に遭い、琉球の今帰仁に流れ着きました。
為朝は運を天にまかせてついたことからその港を「運天港」と名付けました。
今の運天港 沖縄本島の北の伊平屋、伊是名の島へ行く港になっています
テラガマ 為朝が一時仮住まいした洞窟。下りる途中の鍾乳石に為朝の指の型がついていると言われています
運天港の見える高台に建つ「源為朝上陸の碑」 碑の書は東郷元帥の字です。
更に為朝は南下して大里按司(南城市の大里と糸満の大里の説があります)の妹と恋仲になり、
男の子ができソントンと名付けられました。
為朝と思乙・ウミウトゥがデートしていたという和解森・ワタキナー (糸満市大里)
為朝の妻?の墓 南城市大里のウミナイ御墓
為朝伝説PPARTⅡ 恋する人を待ちわびた港
さて、体制を整えた為朝、再び京都に上るべく妻子を連れて船出をします。
ところが、またしても海上で嵐に遭い、船頭が、「船に女性が乗っているから海の神が怒っている」というので、
港へ引き返し妻子を残して船出をしました。
(この船頭はウチナーンチュではないですね、沖縄では女性は守り神ですから・・・
あ!この時代はまだそんな考えなかったかな?)
残った妻子は港の近くの洞窟で迎えを待ちわびていました。
為朝の妻子が帰りを待っていたことから、「待ち港」「マチナト」という名がついたそうです。
為朝の妻子が帰りを待ち暮らしていたというテラブガマ 浦添市牧港
えっ!天丼の話はですか?あわてないあわてない、一休み、一休み・・
海の橋と天空の橋
為朝の上陸した運天港の奥に「ワルミ大橋」があります。
沖縄本島と屋我地島を結ぶ高さ37.2m、長さ315mのアーチ橋で、日本で五番目に長いアーチ橋です。
橋からの眺めは素敵ですよ。遠くからみると高い所にあるので、まるで天空の橋!
北の方には古宇利島と沖縄本島を結ぶ「古宇利大橋」があります。全長1960mの美しい海の上を走る「海の橋」です。
無料で通れる橋としては日本で二番目に長いそうです。
この二つの橋がかかっている「古宇利島」は沖縄人類発祥伝説のある「神の島」です。その話は又いずれ・・・
古宇利島にある人類発祥の地の碑
古宇利島オーシャンタワー タワーからの眺めは絶景です!
オーシャンタワーに展示されている大変貴重な貝「リュウグウオキナエビス」
天空の橋と海の橋
ちょーびん流にいうとこの二つの橋は「天空の橋」と「海の橋」ですね。
絶景ポイントで休憩
ワルミ大橋の入口?付近に道の駅「りかりかワルミ」があります。
現地の特産品(主に農産物)を扱う場所ですが、そこの二階からは二つの橋と遠く最北端の辺戸岬まで見えますよ。
時期によっては「カットマンゴー」や「カットパイン」などの果物を味わえます!
りかりかワルミ
カットマンゴー これで500円!
為朝と天丼の関係!
お待たせしました!さてようやく天丼の話。
りかりかワルミには「地産地消絶景レストラン❝Full里(ふるさと)❞という食事所があり、
そこには為朝の名前「鎮西八郎為朝」にちなんで、「為朝八天丼」があります。
具が八郎の何ちなんで八種類あるんですよ。
Full里(ふるさと)
八天丼(イモ、ナス、エリンギ、ニンジン、カボチャ、シイタケ、エビ、ゴーヤー)季節によって変わります!
ついでにアグーチャーハン
で、面白いのは為朝が船出した牧港。
そこにはてぃーだという海産物料理の食事処があり、名物はえびだけ天丼なんですよ・・・
てぃーだ 浦添市牧港漁港内
名物エビだけ天丼 少し甘い汁をかけてあります。事前にいえば好みで調整してくれますよ。
為朝伝説の出発地と終点に名物の天丼があるのは何かの偶然でしょうかね?
「えっ!それだけ」ですか。ぐぶりーさびたん。でも天丼はおいしいですよ。」では次回は舜天王の話。