沖縄では、地震が来たときに無事を願って、
「チョーチカチョーチカ」
と言いますが、その由来には2説あります。
一般に伝わる歴史話
昔首里から浦添に続く道の途中に妖怪が出て、道行く人を悩ませていました。
そこで1524(尚真48)年ごろ、紀伊国(現和歌山県)のお坊さんが「金剛経」というお経を書いた小石を埋めました。
その上に「金剛嶺」という文字を書いた碑を建てて妖怪を封じ込めたそうです。
お経を埋めた塚があることから「経塚」という地名がつきました。
石碑が立つ場所は、お経を埋めた毛(森)の意味から、地元で「お経毛・ウチョーモー」とよばれています。
又、その後、地震の時には「チョーチカ、チヨーチカ」とか「チョーチカチカ」と言うようになったそうです。
地元に伝わる民話
昔、現在の郵便配達のような仕事をしていた人がいました。
この人はお酒好きで昼間から酒を飲むこともあったそうです。
ある時経塚まで来て一休みし、つい一杯のつもりで酒を飲みますが、飲みすぎて寝てしまいました。
寝ている間に(地震)が起こりましたが、寝ていたので気づきません。
仕事を終えて後、みんなが
「さっきの地震は大きかったな、大丈夫だったか?」
と言うのですが、寝ていたのできづきません。
そのことを言うと酒を飲みさぼっていたのがばれてしまうので、
「そうか?俺のところは何もなかったな」
と言うので、
「その時はどこにいたのか?」
と聞かれ
「経塚~経塚~」(キョウズカ、キョウズカ)→チョーチカ、チョーチカ
と言ったそうです。
その話が広まって「経塚」と言うと地震の災いから逃れられるというふうになったそうです。
まとめ
チョーチカ、チョーチカとは、浦添市の「経塚」の事です。
ぜひ、皆さんも使ってみてください。
おまけ
近くには王国時代の石畳道が残っています。