2000年に世界遺産に登録された識名園は、王家の別荘です。
王様が季節を楽しむためや冊封使を案内するために、様々な工夫がされています。
見所がいっぱいの識名園を詳しく紹介しましょうね。
目次
行き方
那覇交通識名線系統番号2か3番に乗って識名のバス停でおりるとすぐですね。
識名のバス停はとてもいい雰囲気ですよ!
識名園の3つの見どころ
①サクラや梅などの四季の花木と沖縄ではあまり見られない柳などが植えられています。
②御殿・うどぅんの使い分け。
部屋それぞれにより使い分けがあります。お客様をおもてなしする部屋、トイレにあたる部屋、お茶を飲む部屋などです。
③風景の変化。自然と人工を混ぜ合わせ更に、暗い所から明るい所へ、自然に近い石積みから精巧な石積みへと変化を持たせています。
そして最大は❝琉球の島を大きく見せた❞こと。えっどういうことですか?ですか?それはこれからお話しましょうね。
では識名園に入りましょうか。その前に中にはトイレがありませんし、飲食禁止ですので、まずは水分補給とトイレに行って下さいね。その後でチケットを買い、順路にそって見学しましょう。
いざ識名園へ!
識名園のドアは自動ドア?
しばらく歩くと屋根のついた門があります。
ここは識名園の管理をする人や女性、臣下の人たちが出入りする門です。士族(サムレー)にしか許されていない、屋根のついた門(ヤージョー)です。
次の門が正門で先ほどの門より大きく作られ、国王や冊封使が門に近づくと臣下が中から門をあけます。手動の自動ドアみたいですね。
識名園の植物その1 ガジュマルの秘密
門の近くにある大きな木。「ガジュマル」といいます。クワ科の木で年中青い葉をつけています。
日本では南西諸島に自生しています。高さは20mにもなる大きな木ですね。このガジュマルには不思議なことがあるんですよ。
ガジュマルの秘密1 実の中に花が咲く
イチジクという果物と一緒で花が実の中に咲くんですね。
ガジュマルの秘密2 枝から根っこが出る
ガジュマルの木の枝から、髭のようなものが出てますよね。これは「気根・きこん」と言って根っこなんですよ。
えっ根っこは地面にあるものじゃないの?ですか。そうですが、この気根は互いに絡まりあって太くなり、地面に
達すると枝を支える「支柱根・しちゅうこん」というものになります。
又、幹に絡みつくこともあるので、ガジュマルの木は幹が太っていくんですね。
ガジュマルの秘密3 ガジュマルの木の下にガジュマルは生えない!
ガジュマルの木の実が地面に落ちると芽を出しません。
じゃあどうやってガジュマルは増えているんでしょうか?
ガジュマルの実を鳥が食べます。そして飛んでいってフンをしますよね。それを栄養にして生えてくるんですね。
だから、ガジュマルの木が家の屋根に生えていたりしますよ。
ガジュマル大きく広がり影をつくることから、木陰で休んだり、この木を燃やした灰を沖縄そばをつくる時に使ったりといろんな約にたっているんですね。ちょーびんも小さい頃は枝に板をはってシーグヮー(秘密基地)をつくってましたよ。ガジュマルの木、何とも親しみのある木ですね。
さて識名園の散歩に戻りましょうか。
沖縄の魔物(マジムン)は曲がれない!
門からしばらくカーブをした石畳道があります。
識名園のポイント3「風景の変化」明暗を繰り返す・・・
首里金城町の石畳道のように石がきれいに組み合わされているのではなく、どちらかというと小石が敷かれているような雰囲気です。
道はまっすぐのびずに大きく右にカーブしているんですね。
これは沖縄の魔物(マジムン)は直進する性質があるので、それを避けるためだそうですよ。
さらに道の両側には木々が茂って少し薄暗くなっています。(雑な石畳と少し薄暗い道)そこを抜けると・・・
明るくなり、石畳みもきれいなものになります。
「育徳泉」という井戸があります。りっぱな石積みになっていますよ。ここの水は池へと流れ込みます。池の上には1838年に来た尚育王の冊封正使林鴻年(りんこうねんの書「甘醴延齢・かんれいえんれい」の碑があります。「甘い水は命を延ばす」という意味です。
王様ものんだ水「育徳泉・いくとくせん」
「育徳泉」という井戸です。りっぱな石積みになっていますよ。ここの水は池へと流れ込みます。
池の上には1800(嘉慶5)年、尚温王の冊封正使「趙文楷・ちょうぶんかい」が題した「育徳泉」の碑があります。
その左横には1838年に来た尚育王の冊封正使「林鴻年(りんこうねん)」の書「甘醴延齢・かんれいえんれい」の碑があります。「甘い水は命を延ばす」という意味です。
本人の書いたものですよ!
再び少しうす暗い道に出ます、両側の石は自然石を積んだような野面積みになっていて、池の周囲のりっぱな石積みとは違います。
識名園の特徴の一つがこの明るい、暗い、自然、人工と風景の変化を楽しめることにあるんですね。
この道を出ると明るくなり、赤瓦の立派な建物「御殿」へと向かいます。
橋にも秘密が
御殿へ入る前に散歩続けましょう!池に沿って歩くと橋があります。
最初の橋。自然の石っぽいですね。
次の橋はきちんと加工した石を使っています。
ここにも変化があるんですね。
二つとも真ん中が高くなっていますが、これは池の中を船が通るからです。
沖縄で紅葉が見れる!
二つの橋の間に一本の木が植えられています。「コバテイシ」又は「モモタマナ」といいます。
ウチナーグチでは・・・「タマナー」ですか? あれはキャ・ベツ。「クヮーディーサー」といいますよ。
沖縄では珍しく葉っぱが赤くなり、完全に落葉する木です。
高さが10~35mくらい。葉っぱは大きく長さ20~25cmくらい。
白くて小さい花が咲きます。花が咲き終えると実がなり、9~11月ごろには熟します。
実の中には「仁」と呼ばれるものがあり、炒って食べるとアーモンドの味がするそうです。
ちょうど落葉する前の葉と若芽が出ていました。
写真ポイント
橋を渡ると池と御殿・うどぅんが見渡せる場所に出ます。
ゆっくり見たい人は六角堂へ!
空手の極意?柳の木
中国風の外観の六角堂。柳の木が植えてあります。
空手の極意?は柳の木のように足はしっかり、体は柳の枝のようしなやかに?だそうです。
色の違うランタナ(シチヘンゲ)が咲いていました。
再び風景の変化を・・・
池の水が流れ落ちる「滝口」を経て船揚げ場へ。
ここから再び自然の岩を利用した道へ、少し暗くなります。
人工の山。ガラサー(烏)森といいます。
琉球国拡張大作戦!
再び明るくなり「勧耕台・かんこうだい」とい場所へ着きます。海が見えません。
琉球の人々が国の大きさを表す言葉に「唐やさし傘、大和―馬のチマグ。沖縄やハーイヌサチ(中国は傘、日本は馬の蹄、沖縄は針の先)というのがあります。
その針の先ほどの大きさの琉球が大国中国に対し、国土を広く見せるためにある作戦がとられました。
終点?の勧耕台へとつくと南部一体の風景が広がりますが、海は見えません。
実は、冊封使をここへ案内するときに道中は海が見える所は高い木を植え海が一切見えないように工夫し、時間をかけてゆっくりここへ来ます。
ここへ来ても平野が広がることから、「おー琉球は小さい国だと思ったが、半日あるいても海が見えない」「意外と広いではないか」と中国人に対し国土を広く見せようとした工夫なんですね。
この場所から西や東にずれると海が見えるので、そこも考えて作ったのでしょうか。
勧耕台を後に植物園のような場所へ行きましょう。識名園を楽しむポイント①植物ですね。
バナナもあります。
大発見!こんな所に世界遺産の一部が・・・
植物園を散歩してたらすごい物を見つけました。世界遺産の「園比屋武御嶽石門」戦争で破壊されたのを戦後復元したのですが、石材にひびが入るなどしたため、残っていた石を使い再度復元しました。
その際戦後使われていたものがここにあるではありませんか・・・
現地で見ると遠くてからない模様なども見れました!
私にとっての大発見!
さて識名園の散歩続けますか。戻る道もやはり自然な感じですね。いよいよ建物(御殿)へと向かいますがそこは、、、
PARTⅡをお楽しみに。